アファンタジアのメリット:頭の中で映像が浮かばないからこそ得られる強み

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あなたは「昨日の出来事を思い出してみて」と言われたとき、頭の中に映像が浮かびますか?

多くの人は、風景や人物、色合いなどをある程度リアルに思い描けるでしょう。しかし、私のようにアファンタジアという特性を持っている人は、頭の中で映像を描くことができません。

「それって不便じゃない?」と思われるかもしれませんが、実はアファンタジアには意外なメリットがあるのです。
今回は、私自身の経験をもとに、アファンタジアのメリットや、それを活かして生活するための工夫をお伝えします。

目次

アファンタジアとは?

アファンタジアとは、頭の中で映像を思い浮かべることができない特性のことです。多くの人が「昨日見た景色を思い浮かべてください」と言われれば、ある程度鮮明な映像を思い出せますが、アファンタジアの人はそれができません。

一見、不便なように思えますが、この特性には意外なメリットもあります。私自身がアファンタジアを持っており、そのおかげで助かった経験も少なくありません。

アファンタジアは嫌な経験がトラウマになりにくい

アファンタジアの大きなメリットのひとつは、過去の辛い出来事が映像として鮮明に浮かばないため、トラウマになりにくいことです。

Hidemi

アファンタジアの中でも程度や特性が違うので、あくまでも私の場合です。

例えば、1995年の阪神淡路大震災を経験しました。

当時、私は尼崎市の築40〜50年の古い団地の1階に住んでいました。家族4人、1歳と4歳の娘たちと川の字になって寝ていた早朝、大地が轟音とともに揺れました。

地面がどーんと揺れ、バリバリと割れるような音が響き渡りました。周囲のマンションは大きな被害を受け、道路にはひび割れ、古い家々が倒壊する光景が広がっていました。

私たちの住んでいた団地も一部損壊しましたが、幸いにも倒壊することはありませんでした。しかし、家の中は家具や物が散乱し、後になってから見たテレビからは神戸の悲惨な状況が流れていました。

当時は胸が痛くなるほどの衝撃を受けましたが、アファンタジアの私にとって、その記憶は映像として鮮明に思い浮かべることができません。

30年経った今、先日訪れた淡路島の野島断層保存館で当時の映像や写真を見て、「そうだった」と思い出すことはあっても、頭の中でリアルに再現されることはありません。そのため、過去の出来事に囚われることなく前を向くことができるのです。

アファンタジアはデメリットもあるが、工夫次第でカバーできる

もちろん、アファンタジアにはデメリットもあります。

例えば、「楽しかった思い出を鮮明に思い出せる人がうらやましい」と感じることがあります。また、自分の将来のビジョンを明確に描くのが難しいと感じることも。

私はライフコーチとしてクライアントさんに「子どもの頃、どんなことが得意でしたか?」「どんなことで人に喜ばれた経験がありますか?」「未来のなりたい自分を想像してください」と質問することがあります。

しかし、正直なところ、自分自身がこれらの問いに対してイメージを浮かべるのが苦手です。

Hidemi

では、どうやって自分の理想像を描けばよいのでしょうか?

アファンタジアでも未来のビジョンを描く方法

アファンタジアだからといって、未来のビジョンを持てないわけではありません。私が実践している方法を紹介します。

写真を活用したビジョンボード

自分の理想の姿を写真にしてビジョンボードを作り、日々目に焼き付けるようにしています。言葉だけで未来を思い描くのが難しい分、視覚的なツールを活用することで、自分の目標を明確に意識できます。

写真カードを使ったコーチング

クライアントさんとのセッションでも、写真カードを使ったコーチングを取り入れています。頭の中でイメージを作るのが難しくても、具体的な写真を見ながら考えることで、より深く自分の感情や願望に向き合うことができます。

日常の写真をたくさん撮る

私は無意識のうちに、日々の風景や出来事を写真に撮ることが好きです。おそらく、頭の中で映像を思い浮かべることができない分、現実の景色を写真に残しておくことで、後から見返して思い出す助けにしているのかもしれません。

まとめ:アファンタジアは工夫次第で強みに変えられる

アファンタジアは、一見すると不便に感じるかもしれません。しかし、過去の嫌な記憶に引きずられにくい、目の前の現実に集中しやすいなどのメリットもあります。

また、写真や視覚的なツールを活用すれば、未来のビジョンを描くことも可能です。私自身、アファンタジアと向き合いながら、工夫を重ねることで、ライフコーチとしての活動や日常生活を豊かにしています。

アファンタジアに限らず、人は誰しも何かしらの特性を持っています。その特性を活かしながら、自分らしい人生を歩んでいけると思います。

また、自分にとっての「当たり前」が、誰かにとってはそうではないこともあります。さまざまな特性を持つ人がいることを知り、互いに理解し合える社会を築いていけたら素敵ですね。


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