脚の痛みがとれた自彊術とは?体も心も整います

自彊術って知っていますか?『じきょうじゅつ』と読みます。彊は強いという意味です。難しそうな名前ですが、年齢関係なく誰にでもできる健康体操です。

私はこの体操おかげで左下半身の痛みが取れて過ごしやすくなったので、紹介しますね。

目次

自彊術とは

怪しげな名前だな、忍法とか宗教とかなの?

Hidemi

名前で判断してはだめよ。古くから伝わる健康体操なのよ。

へぇ~。でも難しそう

Hidemi

誰にでもできる体操。シニア層も多いのよ。

ゆったり体を動かせるヨガとかピラティスだと知っている人も多く、モダンで健康に良さげなイメージですよね。

一方、自彊術をやっていると言うと、それ何?とたいていは聞かれます。私も最初はそうでしたし、『地味な名前』という印象しかありませんでした。

自彊術の歴史は古く、日本最古の整体だそうです。医療制度がまで不十分だった時代に考えられた健康体操で、治療目的で出発し、どんな病気も克服できる療法と言われています。

31の動作があり、自分で整体する、自分で自分の体を治療する効果があります。

大正5年、中井房五郎氏によって創案された日本最初の健康体操と治療術。

自彊術は、治療法が土台になっているという点において、ただの体操ではないところに大きな特徴があります。

彼は医療制度が未だ不充分であった時代に、現在の按摩、指圧、整体、カイロプラクティック、マッサージ等をミックスした数百種に及ぶ手技療法で難病を治したと言われる伝説的存在の人でした。

その治療法に代わるべきものとして、氏により案出された三十一の体の動かし方が「自彊術体操」なのです 。

戦後に欧米医学・治療に押され、一度廃れてしまいましたが、近藤芳郎医学博士によって正確な技術伝習され復活しました。

31の動作があり、各人の身体状況に応じてその身体可動の極限まで動かす全身運動します 。
その動作一つ一つに意味があり省くことは推奨されません。
独特の呼吸法と号令があります。  (自彊術普及会サイトより抜粋)

➡詳しくは自彊術普及会のサイト

歳をとってからでも始められる自彊術

自彊術の31の動作では日常生活の中で、あまり使っていない関節や筋肉を動かすことができます。関節を動かすことによって筋肉だけでなく内臓や血管まで影響があるそうです。

人間の体の可動性関節は239あり、31の動作をちゃんと行うと関節は1万数千回以上動く計算になるとか。

Hidemi

それってすごくないですか!?

身体の状態や可動域は人それぞれなので、型はあるけど、その人の身体状況に応じて出来るところまで動かせばいいので、誰にでもできます

70、80歳になっても始められます。また、体が硬い方、身体に不調のある方も無理なくできます。自彊術の先生方もシニア世代がとても多いのが、ヨガと違うところですかね。

そしてこの自彊術、呼吸法も大切にしていて、呼吸を正しく行うことで効果が増し、心身ストレス解消や自律神経を整える体操でもあります。体だけではなく、心も整えられるのです。

治療目的でも、健康維持目的でも続けることが大切。こんな方にお勧めです。

○健康な体を維持したい人
○心身症、自律神経失調症、生活習慣病に悩んでいる人
○ストレス、疲れのたまっている人

つまりどなた人のもお勧めですね。体に不調が出やすい更年期に差し掛かる前までに始めておくと、その時期が来ても気持ちよく過ごせるのではと思います。

自彊術で救われた私の体験

自彊術は私を救ってくれた体操なのです。気が付けば始めてから3年経ちました。

私は食べることは好きで食事には気につけ、サプリメントも摂っていたので健康には自信があったのですが、運動はたいしてしていませんでした。でも歩くのは苦にならないので、出かける時は車でなくほとんど徒歩と電車。これが健康の秘訣と思っていました。

ところが知らず知らずのうちに、体が歪んでいったんだと思います。

✔ 重い鞄を右肩ばかりで持つ癖がありました。
✔ 脚を組むこともよくありました。
✔ 家ではPC作業で長時間座っていました。今思えば座り姿勢は悪かった。

たまに車を運転する時に、どうも体が左に傾くな、と感じていたのですが、ある日義母の緊急入院した時、突然左のお尻から脚にかけて痛みが走りました。

家では軽くストレッチをしていたけど、まだまだ運動不足だと思いストレッチ量を増やす。でも良くなるどころか日に日に足腰が痛く、可動域が狭くなってきました。

そのうち、立っていることや歩くことは平気なのに、座っていることがとても苦痛に。

電車では座席に座らず立っていればいいけど車はそういう訳にもいかない。15分間でさえ同じ姿勢で座っていることが辛くて、このままでは飛行機は乗れないし旅行にも行けないかも、と不安になりました。

私の状態を知ったお友達が自彊術の体験を誘ってくれました。共通の知り合いに自彊術の先生がいたのです。そしてなんとなく始めた自彊術。3ヶ月後には、これいいかも!?と思い始め、半年後には随分良くなったのです。

おかげで現在は快適な日々。姿勢も気を付けるようになりました。

自彊術の動作一つ一つに納得

コロナが広がってからお教室が閉まったり、マスクでの体操が辛いこともあり、毎週欠かさず通っていた教室をお休みをすることが多くなりました。でも毎日家でこの体操をしています。

短縮バージョンで、10分もかからず終わります。そんなこともできる体操だし、短時間でも習慣にすることが大切(これは私の本職である英語学習も同じ)。

まさに健康貯金です。

こんな時期なのでオンラインでできるといいのに、と思いますよね。でもシニアの先生が多いので、この自彊術、あまりオンラインでは広まっていません(笑)

同年代の私の先生はたまにオンラインで指導してくれます。でもちゃんと直接指導を受けながらでないと、いい加減な部分も出てきます。やはりお教室に通うのが一番ですね。

私がこの体操を続けているのは、先生の説明に納得するからです。体操している時に、今やっている動作にどんな意味があるか、どこに効いているかを説明してくれます

最初は動作を覚えることに必死でしたが、今では一つ一つの動作の中でどこを気を付けて動けばいいのかを考えながら出来るようになりました。そして、この動作がどこに効いているのか、どこが痛いのか、と自分の体をよく知るができるようになりました。

知れば知るほど、ひとつひとつの動作に無駄がない、というか全ての動作に意味があることがわかってきて、これを続ければ病気知らずだと思えるほどです!

上手く説明できませんが、実はすごい体操だと思います。覚えたら自分でできる体操なのでお勧めですよ。

凄いのは体操だけではない、手技療法を学べる

自分がする体操だけでなく、31の動作を誰かに施してあげられる手技療法を学びます

手の療法、脚部、背中など、難しいけど出来るようになると、体の不調に困っていたり運動ができない家族にマッサージのような療法をしてあげられるのです。私は時々練習がてら、娘や夫に背もみ療法や脚部療法をやります。

今思えば、いつも忙しくじっとしていられない性分も心身にはよくありませんでした。

深く深呼吸をすることがない、自律神経が乱れている、それは今後大きな病気につながる恐れがある、と自彊術を始める前に通った整体や東洋医学の先生から言われたことがあります。

自彊術でも息をしっかり吐くよう言われるので、努めて呼吸をするようになりました。忙しくバタバタしている時やストレスでいっぱいの時、深い息ができていないことに気がつきます。そして深呼吸をするようにしています。

Hidemi

こうやって、自律神経を自分で整える努力ができるようになりました。

自彊術のという名前が地味過ぎて目に留まりませんが、近所の文化教室とかスポーツクラブに教室は結構あります。私の近所にも実はありました。

良かったらお近くの教室をチェックしてみてくださいね。


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